連合山口ジェンダー平等推進会議は7月30日(土)、2022男女平等参画推進セミナーを開催。各構成組織や女性委員会、青年委員会から70名(会場35名、WEB35名)が出席しました。
セミナーの冒頭に、ジェンダー平等推進会議の徳本議長が「男女平等参画の課題は日本社会の未来を巡る社会全体の課題と言っても過言ではない。少子高齢化が急速に進展する中でこのままでは社会が維持出来なくなることが想定される。誰もがお互いに尊重しあい、その個性と能力を十分に発揮することの出来る社会へと変わる以外に日本の将来は考えられなくなる。参加いただいた皆さんがそれぞれ職場に家庭に地域に持ち帰っていただき、今後のライフスタイルやキャリア形成、働き方改革などを考えるきっかけにしていただきたい」と挨拶をしました。
セミナーでは、(株)ワーク・ライフバランスの松久晃士氏を講師に迎え「介護・育児と仕事の両立~なぜ男性の参画が求められるのか~」をテーマに講演をいただきました。
講演では育児について、この4月から改正された育児介護休業法に触れ、「企業は育休制度を周知すること加えて、取得する意思があるか確認することが義務化された。組合側としては経営者側に男性従業員のパートナーの妊娠が分かったら、育児休暇を取得することを前提として面談に臨むよう求めることや、どれ位の期間とるのが良いのか意思の確認をしてもらうことが大切なポイントとなる」と述べられました。また、「法律を改正してまで義務化した背景には、妊産婦が孤独な育児から産後うつを発症し、自ら命を絶つケースや子どもの虐待に繋がっているケースが多いことがある。妊産婦と子どもの命を守るためにも男性が育児に関わっていくことが必要」と訴えられました。
介護については、「昨日までは元気だったのに突然介護状態になる方々が約3割を占める。予め想定できる育児とは違い、介護はある日突然やってくることが多い。また、長期化し段々と手がかかることが多い介護では男性の力が求められる」と話されました。
参加者の皆さんからは「育児・介護の両立支援について理解を深めることができた。働き甲斐を感じ、働き続けたいと思える職場環境を作るようにしていくことが大切だと思った」など、多くのご意見や感想が寄せられました。