県央地域協議会は3月7日~9日にかけて、地区会議毎に、労働行政(ハローワーク、労働基準監督署)と経営団体(商工会議所)に対し、春の要請行動を実施しました。
この要請行動は、春季生活闘争の一環として、闘争の前段で実施しているもので、それぞれ、以下の項目について要請した後、意見交換を行ないました。
とりわけ、経営団体からは、特定業種に留まらず人出不足が深刻化しており「労働力確保のためには労働条件を引き上げなければ経営が立ち行かなくなる」との危機感を持っていることや、「人を大切にする会社づくり」の動きが加速していること、また、良好な職場環境づくりをめざす「健康経営」の取り組みに傾注していることなど前向きな話もありました。しかし一方では、小規模事業所が抱える厳しい現実に触れた悩ましい話もあり、継続的な課題であることを再認識しました。
要請項目は以下のとおりです。
【労働行政に対する要請項目】
①長時間労働是正、法違反の適正・厳格な指導の強化・徹底
②労働契約法「無期転換ルール」、改正育児・介護休業法など、労働関係法の周知・徹底
③労働条件通知書の徹底などによる就職時の労働条件をめぐるトラブル防止
④最低賃金法違反の防止
【経営団体に対する要請項目】
①月例賃金の引上げ
②中小企業の賃金引上げに不可欠な公正な取引関係の実現
③長時間労働の是正
④労働組合への財務資料提示の徹底
▲防府地区会議 ハローワーク防府に要請(3.8)
▲防府地区会議 防府商工会議所に要請(3.8)
▲山口地区会議 ハローワーク山口に要請(3.9)