【誰もが希望を持てる社会を実現!安心・安全に働ける環境整備と「底上げ」「底支え」「格差是正」で】
連合山口は、3月6日(土)山口市において、新型コロナウイルス感染症の影響による厳しい経済状況下での今次春季生活闘争の成功に向けて、意識の高揚と要求貫徹を確認することを目的に「2021春季生活闘争勝利決起集会」を開催し、約130名が参加しました。冒頭、2011年3月11日に発生した東日本大震災により犠牲となられた全ての方々に対し哀悼の意を表し黙とうを捧げました。
主催者を代表し、伊藤会長は「コロナ禍により、多くの産業、労働者がダメージを受けている。特に観光・飲食・交通運輸産業に働く人々の雇用不安、感染の危機にさらされながら懸命に、医療・社会衛生を支えるいわゆるエッセンシャルワーカーと呼ばれる人々の賃金レベルの課題、雇用形態間による所得格差の更なる拡がり等、この度のコロナ禍において明らかになったことは、中小企業やそこに働く有期・短時間・契約等労働者など経営基盤やセーフティーネットが脆弱な層ほど深刻な影響を及ぼしている現実があることである。こうした状況を克服し、将来世代に希望がつながる持続可能な社会を実現していくために、私たちは、2021春闘を「総合生活改善闘争」と位置づけて、すべての働く者の生活の維持・向上をはかるため、労働組合として、社会・経済の構造的な問題解決をはかる「けん引役」を果たす闘争として確認し合い、既に闘いをスタートさせている。連合として春闘方針で決めた大きな要求項目は、雇用を守る事が大前提であり、ここ数年一貫して積み上げてきた賃上げの流れを維持する事、企業規模間・働き方による労働条件・賃金の格差是正などについてである。加えて、春闘における労使交渉の場で、賃金は労働の対価であると同時に、経済や社会基盤を支える財源でもあるという認識の共有をしっかり議論し、認識を合わせなくてはならない。連合の使命として、交渉の下支え、このような時期だからこそ、賃上げをはじめとした労働条件の向上と、そして生産性向上の実現によって経済の好循環でつなげて行くという歩みを止めてはならないこと、雇用の確保と賃上げは二者択一ではないことについて、あらゆる場で発信し、社会全体に訴えて行かねばならない。今春闘に大きな期待を寄せている、すべての仲間の笑顔のため、コロナ禍によって蔓延している閉塞感をつきやぶるためにも、2021春闘は「雇用」も、「賃上げ」も、しっかりと確保する。その正念場の春闘であることを肝に命じて取り組んでいこう」と連帯の強化を確認しました。
続いて、春闘情勢の報告と決意表明を、私鉄総連の竹原直樹さん、自治労の田中克典さん、JAMの花山雄一さんの3名が行い、コロナ禍での要求実現に向け団結して取り組むことを確認しました。
その後、田中健太郎青年委員長が集会アピールを読み上げ満場一致で採択し、伊藤会長による「ガンバロー三唱」で、春闘勝利への気勢をあげました。