連合山口は「平和なくして労働運動なし」の信念のもと、結成以来様々な平和運動の取り組みを続けています。戦後・被爆80年の節目の年である今年は、戦争の記憶と平和の取り組みを次世代に継承することを目的に「連合山口平和学習会」を8月1日(金)に開催し、約90名の組合員に参加いただきました。また会場には、久保博成さん(長門市職労)が撮影した平和行動in沖縄の写真を展示しました。
主催者あいさつで、伊藤正則連合山口会長が「日本はこの80年間戦争という最悪の事態を経験することなく、平和を維持してきた。これは、先人たちの戦争への深い反省と『二度と同じ過ちを繰り返してはならない』という強い決意のもとに築かれてきたものである。平和とは単に『戦争がない状態』ではなく、安心して働き、教育を受けられ、差別や偏見なく尊重される、日常の安心と尊厳が保障された社会こそが真の平和な社会であると言える。私たち労働組合が職場の不正や不平等に声を上げ、すべての働く人の権利を守るため、対話によって解決していく姿勢こそ、平和を創る基礎となる。平和を守るためには、社会のあちこちにある『小さな不平等』や『見えない分断』に気づき声を上げる勇気と仲間が必要である。連合山口はその先頭に立ち、皆さんとともに歩みを進めていきたい」と述べました。
続いて、広島原爆投下から13年後と現代に生きる2人の女性を通して、現在までに至る原爆の悲劇と、命の尊さ、平和への願いを描いた映画「夕凪の街 桜の国」を上映しました。
その後、連合山口青年委員会の田中健太郎委員長が平和についての活動を報告しました。青年委員会が2年に1度開催している平和友好祭や、沖縄の平和行動への参加、県央地協青年委員会が実施する人間魚雷回天の記念館見学などの活動を紹介し「平和であることを当たり前と思わず、原爆被害の苦しみ、戦争の悲惨さをしっかりと学び、次の若い世代につないでいきたい」と述べました。
連合山口は、世界の恒久平和と核兵器廃絶に向けて今後も取り組みを進めてまいります。