山口県労使雇用対策協議会は、7月28日(金)に「2023労使トップセミナー」を開催し、連合山口から34名が出席しました。講師に中村成博氏(株式会社Gentle代表取締役)を迎え、「人手不足下での人材定着と生産性の向上」について講演いただきました。
中村氏は、講演を始める際「『知っているかどうか』ではなく『今できているかどうか』の視点で聞いてほしい。セミナーを効果的に生かすには、実践することが大事」と述べたのち、「人手不足を解消するには、やみくもに採用するのではなく、まずは今いる人が辞めない職場をつくらなくてはいけない。人が職場を辞める大きな理由は人間関係。人間関係の悪い職場、雰囲気の悪い職場にしようとは誰も思っていないはずなのにどうしてそうなってしまうのか、それは人間が『欠けているもの』に目がいくようにできているから。無意識に従業員や部下に対し不平不満を言い、不機嫌な態度を取り、あらさがしをしている可能性がある。人は自分を正当化するために相手を否定する傾向にある。しかし、人は自分のことを否定する人の話はどんなに正しいことを言っていても聞く耳を持たなくなる。まずは相手のことを認め、その上で提案すると、こちらの言うことを受け取ってくれるようになる。また、相手と話すときには顔だけでなく体も向ける、小さなことにもありがとうを伝える、など、少し自分の行動を変えるだけで、信頼関係ができていく。今日のセミナーも聞いて終わりではなく、行動を起こし、それを継続してほしい」と訴えました。
連合山口は、今後も労使雇用対策協議会などの場を通じ、労使が抱える諸課題の解決に向け、積極的に取り組んでいきます。