~語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で 核兵器廃絶と恒久平和を実現しよう~
【連合2025平和ヒロシマ集会】
人類に対して初めて原爆が投下された広島市において、「被爆80年 連合2025平和ヒロシマ集会」が開催され、連合山口より各地域協議会および女性委員会、退職者連合から33名が参加しました。開会前に、各地域協議会より寄せられた千羽鶴をステージ上に献納しました。
集会冒頭、原爆で犠牲になられた方々への黙とうを行いました。主催者を代表して、芳野友子連合会長は「原爆を体験された方々が、もう二度と自分たちと同じ思いをさせたくないと辛い体験を語り続けている意味を、戦後・被爆80年を迎える私たちは考えなくてはならない。全国の連合に集う仲間とともに、平和であり続けることの大切さを訴え続けたい。今日、広島から発信する私たちの願いが未来を担う世代へと確かに受け継がれることを信じている」と述べ、改めて、核兵器廃絶と世界の恒久平和の実現に向けた取り組みを進めていく決意が述べられました。
その後、自身が被爆者である切明千枝子氏から被爆体験証言があり「広島という街は、原爆の被害にあった瓦礫や遺骨の上に造られている。広島を歩くときは踏んづけてごめんねと思いながら歩いてほしい。二度と原爆が使われることがないよう一緒に平和を守っていきましょう」と思いを語られました。
続いて、若者からのメッセージとして、高校生平和大使から活動報告と決意表明が行われました。集会の締めくくりとして、平和アピールが満場の拍手で採択され閉会しました。
【連合2025平和ナガサキ集会】
8月8日(金)、長崎県立総合体育館にて「被爆80年 連合2025平和ナガサキ集会」が開催され、全体で約2,000名、連合山口から構成組織と各地域協議会より12名が参加しました。
はじめに、高橋義弘連合長崎会長から「被爆80年を迎えて、被爆地・長崎の労働組合として、核兵器廃絶と世界の恒久平和への発信力をさらに強めていく」、また、芳野友子連合会長からは「核兵器は人類史上最も非人道的な兵器。三度目の核使用を絶対に許してはいけない。核兵器のない世界の実現に向けて、核兵器廃絶1000万署名に取り組むとともに、政府に外交努力を強く求めていく」と力強く述べられました。
その後、被爆者の訴えとして、(公財)長崎平和推進協会の羽田麗子氏が80年前、9歳の時に被爆された当日の記憶、その後の人生、語り部としての取り組みをお話しされ「絶対に戦争を繰り返してはいけない。私はこれからも、子どもたちに平和と命の大切さを伝え続けていく」と決意を語りかけられました。つづいて、長崎大学核兵器廃絶センター吉田文彦センター長から基調講演として「国際政治と核兵器の現状」を学び、最後に「戦後80年が経過し、戦争の記憶が風化しつつあるなか、戦争の悲惨さ愚かさを忘れることなく、平和への尊さを、未来(あした)を生きる次世代に継承し、平和をまもる不断の努力を続けていく」というナガサキからの平和アピールを参加者全員で採択し、沖縄-広島-長崎と受け継がれてきたピースフラッグが、最後の平和行動の開催地である北海道に託されました。