「働くことを軸とする安心社会」という理想を実現

2022平和行動in沖縄~語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で恒久平和を実現しよう~

連合は、6月23日(木)から24日(金)にかけて「2022平和行動in沖縄」を2019年以来3年ぶりに、現地沖縄で開催。連合山口から構成組織及び青年委員会役員の10名が参加しました。
沖縄「慰霊の日」である6月23日に、那覇文化芸術劇場なはーとで開催された「2022平和オキナワ集会」は2部構成で行われました。第1部では、法政大学法学部政治学科 明田川融教授より、「沖縄の施政権返還50年と日米地位協定」をテーマに、基調講演をいただきました。講演では、日米地位協定の歴史的経緯や、現在の問題点についての詳細な説明と、NATO諸国での対応との比較について紹介がありました。また、今後に向けて「在日米軍基地問題を抱える地域間での横の連携や情報共有を進めることが重要」との指摘がなされたところです。第2部の平和式典では、沖縄戦をはじめ世界中で起きている戦争や紛争で犠牲になった方々のご冥福をお祈りし、全員で黙祷を行いました。主催者代表挨拶で、芳野友子連合会長は「平和で安心な社会、これは私たちが暮らし働く上で絶対に欠かすことのできないもの。世界の恒久平和の実現に向け、平和運動の輪を一緒に広げよう」と述べました。その後、連合沖縄の東盛政行会長から、次に平和行動を開催する連合広島の大野真人会長に平和の旗(ピースフラッグ)が手渡されました。
6月24日には、ピースフィールドワークが実施され、連合山口は在日米軍基地コースに参加しました。炎天下の中、辺野古のキャンプシュワブ、嘉手納基地、沖縄戦での集団自決が行われたチビチリガマ、普天間基地を望む嘉数高台を訪れ、ピースガイドから説明を受けました。

 

≪2022平和行動in沖縄 参加日程≫

■6月23日(木) 2022平和オキナワ集会
【第1部】 基調講演『沖縄の施政権返還50年と日米地位協定』 15:02~15:47
講師/明田川 融 氏(法政大学法学部政治学科 教授)
【第2部】 平和式典                     15:55~16:30

■6月24日(金) ピースフィールドワーク  8:20~16:30
沖縄県庁前集合/解散
Aコース(基地コース)
・辺野古キャンプシュワブ~嘉手納基地~チビチリガマ~嘉数高台(普天間基地)

 

≪2022平和行動in沖縄 参加レポート≫

【ENEOS労働組合麻里布支部 執行委員長 惠良晃介】
2022年6月23日から24日にかけて、平和行動in沖縄に初めて参加させていただいた。二日間の平和オキナワ集会とピースフィールドワークを通し、今次平和行動テーマである「語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で恒久平和を実現しよう」のもと、戦争の悲惨さ、今もなお継続している米軍基地問題に対して沖縄がどのように活動しているか一端を垣間見ることが出来た。平和行動に参加することで悲惨な戦争の歴史を「知り」、「体験」することが出来たので、この経験をもとに戦争が繰り返されないように他の人に伝える役目を担っていく必要があると感じた。

【中電工労働組合 金子 史和(電力総連執行委員)】
2022平和行動in沖縄に参加しました。2日目のフィールドワークにおいて辺野古キャンプシュワプで、故郷の海を守る活動、嘉手納基地で、戦闘機の騒音問題、チビチリガマで、昔の出来事をしらない子供たちによるいたずらなど、今なお残る問題や出来事を知りました。この集会で、戦争がもたらす傷跡や命の大切さ、地元の住人の思い、また自分が知らない沖縄や戦争の悲惨さを再認識することが出来ました。この貴重な体験を忘れることなく、平和活動に積極的に参加していきたいと思います。

【トクヤマ労働組合 田中健太郎(青年委員会委員長)】
6月23日「沖縄慰霊の日」に、毎年開催されている「平和オキナワ集会」に参加しました。集会では、日米地位協定の問題点や抜本的な見直しの必要性について学ぶことが出来ました。
翌24日のピースフィールドワークでは、連合沖縄青年委員会委員のガイドのもと米軍基地視察を中心としたコースに参加しました。沖縄県というと、多くの方々は観光地というイメージを強く持たれていると思います。しかし今回、嘉手納での戦闘機騒音問題等、テレビや新聞ではこれまでにも何度も取り上げられ、目にする機会はあったものの、実際に現地を訪問し、目で見て耳で聞くことで、沖縄県の抱える問題について直接肌で感じることが出来ました。
今回の平和行動で学んだこと、感じたことは、私自身が戦争や平和について改めて考えるきっかけとなりました。また、平和であることの大切さをより多くの方々にも広く知って頂きたいと感じました。

【長門市職員労働組合 久保博成(青年委員会副委員長)】
この平和行動で、人生で初めて沖縄を訪れました。瀬嵩の浜では、美しい白いサンゴの砂浜と青い大浦湾の景色を見ることができました。しかし、そんな自然に辺野古基地を建設するための工事が進められていることに悲しい気持ちでいっぱいになりました。美しい自然を犠牲にして、国が基地をつくろうとしているという事実を、直接目の当たりにすることで初めて実感することができました。
嘉手納飛行場では、自分が想像していたよりも多くの戦闘機や輸送機の離着陸を確認できました。そして離陸時の戦闘機の放つ90dB以上の爆音を耳と体で感じました。嘉数高台から普天間基地を望み、そこにはニュースで何度も耳にしたオスプレイがとまっていました。この基地を発端とした大型ヘリの事故が過去に起きており住民の不安は、はかり知れないのだと感じました。
これまで、テレビやネットの情報だけを持っていた自分は、沖縄の状況を何もわかっていなかったのだなと学びました。参加できて本当に良かったです。このことを自分だけのことにとどめるのではなく、単組の皆へとしっかり広めていきたいと思います。

【日本精蠟労働組合 伊藤駿介(青年委員会副委員長)】
2022平和行動in沖縄を通して、平和活動に対しての知見を広げることができた。
中でもチビチリガマの荒らし事件から、知らないことは罪であるということを痛感した。沖縄の人々は、こうした活動や抗議活動、また歌に乗せて、様々な人々へ伝えるため、平和を守るために今も戦い続けているのだと感じた。
6月22日に2022年の参議院選挙が公示され、7月10日に投開票が行われる。選挙の論点の一つとして、防衛費の増額について論争が繰り広げられている。今回の平和行動で感じたことを含めて、防衛費は増額すべきなのか今一度考え、自らの考えを持って一票を投じたいと思う。また、今後もこうした活動には積極的に参加し、私も平和を守るための活動として、若い世代へと展開していきたい。

【マツダ労働組合 港 圭介(青年委員会事務局次長)】
2022平和オキナワ集会では、日米地位協定についての講演を聞き、返還から50年経った今でも戦争がもたらした影響が、現代の住民の方々の生活を不安にしている事になんとも言えない感情が残りました。翌日のピースフィールドワークでは、前日の講演の内容でもある基地をめぐるコースという事もあり、住民の方の不安や苦労を現地で確認でき、この現状をより多くの方に知ってもらう活動をしていかなければならないと感情に変化がありました。
今回体験した内容で一番の印象に残ったのは、チビチリガマでの説明と見学でした。子を持つ親としては耐えがたい内容で、『このような事が二度とあってはならない』と強く感じました。この平和行動での学びを、自単組に学校やメディアでは知る事の出来ない内容として、展開していきたいと考えております。

【日立製作所労働組合 笠戸支部 川口直人(青年委員会幹事)】
「あなたの家族(パートナー、子ども)から『殺してくれ』と言われたたらどうしますか?」
チビチリガマを訪問の際、ガイドの方からの問いかけであったが、数日たった今でも答えがありません。
これまで、広島(広島市)・山口(大津島)・鹿児島(知覧)の記念館を訪れ、”戦争”について学んできましたが、今回沖縄の辺野古・嘉手納基地・チビチリガマ・嘉数高台を視察し改めて”戦争”の悲惨さを学ぶことができました。
現在、世界ではロシアによるウクライナ侵攻により、多くの方が亡くなっています。一日でも早い終戦を願うとともに、他の地域で”戦争”が起きることがないことを切に願います。

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